私のつよみ
先日、とあるセミナーで、日本語教師としてのあなたの強みは何ですか？
と聞かれ答えに詰まってしまいました。
例としては、
ビジネス日本語が得意です。とか
中国語ができるので中国の学生に絞った指導は自信があります。など。
さて、私は何が得意なのだろう？と考えるにあたり、
何をしてきたか振り返ってみました。
・学生さんだったら、平仮名も読めないゼロ初級から、東大大学院の方まで。
・働く方だったら、ビジネス日本語から経済日本語（財務諸表を読む‥など）まで。
・内容だったら語彙、文法、読解、聴解、記述、会話、JLPT、EJU、日本事情、
スピーチ、ディスカッション、ディベート。
・オンラインだったら、Zoom、Teams、Skype。
・人数だったら、プライベートから40人近いクラスまで。
・年齢だったら10代から50代まで。
とにかく広く浅く教えてきましたが、それゆえに「これ！」と言う得意分野もなく
その時はうまく答えられませんでした。
でも、その後思ったのですが、
この広く浅い経験こそ強みと言ってもいいのかもしれません・・・よね。
現に、「どのレベルでも教えられます！ 対面もオンラインもできます！ この教科書もあの教科書も使ったことあります！」ということで、
コロナ禍でも仕事が切れることなく、むしろ新しい仕事まで紹介してもらえました。
他の先生に「初めて使うこの教科書について教えて」と相談されても
ある程度は答えられるし
学生さんからの質問に、すぐに詳しく解説できなくても、
「あの本のあそこに載ってたはず」とか、
「これはN2文法だ」とかは分かるようになりました。
あれもこれもやってみたいのは性格なので、
これからも浅いまま広げてしまうかもしれませんが（笑）
強みだと思って楽しむことにします。
